ヘアサイクルの乱れを改善し正常なヘアサイクルへ
髪の寿命は、女性の場合、2~6年です。
その間に、一定のヘアサイクルが営まれて、髪が生えたり抜けたりしています。
毛根部分の毛球の中にある毛乳頭が、髪を成長させるための指示を出すと、毛母細胞が分裂して髪が成長していきます。
毛母細胞が活発に細胞分裂を行ない、髪が伸長をつづけるこの時期を
成長期
と呼びます。
髪の成長期が過ぎると、毛根が退縮する
退行期
に入り、髪の成長が止まります。
そして、髪が抜けやすくなる
休止期
に入り、次の髪の成長期に備えます。
休止期は、約3~4ヶ月で、この時期を経て、再び、新しい髪の成長期に入ります。
髪は、一つの毛包で、ヘアサイクルを繰り返して、何度でも生まれ変わるのです。
このヘアサイクルがきちんと維持されることで、健康な髪が維持され、髪の総数は一定に保たれています。
ヘアサイクルの乱れが薄毛をまねく
ヘアサイクルが正常であれば、一定の毛量が維持されます。
しかし、なんらかの原因でヘアサイクルが乱れると、成長期が短くなってしまいます。
ヘアサイクルの中で「成長期」が短くなると、髪が少なくなったり、髪が細くなったりという抜け毛と薄毛の症状が現れるようになります。
生まれたばかりの毛が、大きな毛に成長する前に退行期に入り、休止期に移行してしまうので、抜け毛が増え、髪全体の量が少なくなってしまうのです。
生えてきたばかりのうぶ毛が、十分成長しきらない内に抜けてしまうので、地肌が透けてみえるような薄毛状態になってしまいます。
つまり、抜け毛が、
成長した髪の毛ではなく、短く細い毛
であれば、薄毛のサインと言うことができるでしょう。
ヘアサイクルが乱れる原因
ヘアサイクルが乱れる原因は様々です。
抜け毛や薄毛を引き起こす疾患によるものもありますが、
特に女性の場合は、女性が更年期を迎えるころ(加齢)や出産の後におこる
- ホルモンバランスの変化
によるものが挙げられます。
その他には、頭皮の乾燥と血行不良の引き金となる
などがあります。
ヘアサイクルの乱れを改善するには
何らかの原因で成長期が短くなって乱れてしまったヘアサイクルを改善して、正常なヘアサイクルを取り戻すには、生え際後退のサインなどを見逃さず、早期に、薄毛・抜け毛対策に取り組むことが大切です。
女性の抜け毛や薄毛の原因となる生活習慣を見直し、生活のリズムを整えて、健康な髪を育むよう努めていきましょう。
生活習慣を改善
- 十分な睡眠をとる
- ストレスを解消
- バランスの良い食生活
など
そして、生活習慣の見直しと合わせて行いたいのが、女性用育毛剤を取り入れることです。
髪を成長させるのは、毛根の部分ですが、女性用育毛剤には、毛根の働きを活性化させる成分が含まれています。
早い時期から育毛剤の使用を始め、毛根の働きを活性化させましょう。
一度乱れたヘアサイクルのもとでは、通常よりも髪の成長に時間がかかってしまいます。
じっくり育毛に取り組む覚悟も必要ですね。